心筋梗塞と言えば、中年期以降の方がなる病気…というのはもう昔のこと。
今は、若年性心筋梗塞と言って、20代や30代の方がなってもおかしくない時代です。
では、どうして若い人の心筋梗塞が増えてきたのでしょうか?
その原因と、心筋梗塞の前兆、そして予防方法についてまとめています。
若い人の心筋梗塞 原因は?
ここ数年、若い著名人の方が心筋梗塞で入院されたり、死亡されたというニュースを耳にしたことがあると思います。
「スタイルも良いし、健康そうなのになんで?」と思われた方もいると思います。
若い人の心筋梗塞の原因としては…
・ストレス
・乱れた食生活
・喫煙
・疲労
・無理なダイエット
・睡眠不足
・飲酒
・糖尿病
・脂質異常症
・家族の体質遺伝
などが挙げられます。
心筋梗塞をはじめとする心臓病は、がんや脳卒中と並んで「三大生活習慣病」と言われるように、生活習慣の影響を非常に大きく受けます。
上記の原因も、生活習慣の乱れが関係している項目が多いですよね。
また、家族の体質遺伝とは、例えばご家族にコレステロール値が高い人がいると、若くてもコレステロール値が高く心筋梗塞を発症しやすい人がいるんだそうです。
ということは、ご自身がコレステロール値が高いと、そのお子さんにまで影響が出てしまうということです。
現在、食事の欧米化なども問題視されていて、これからさらに若年性の心筋梗塞は増えていくことが予想されます。
心筋梗塞の前兆 原因は胸の痛みだけじゃない!
心筋梗塞というと、胸がぎゅーっと痛むというイメージがあると思うのですが、実は胸の痛みだけではないのです。
特に、心臓が左側にあるので左胸が痛むと思われがちなのですが、心臓は実は体の真ん中に位置しています。
ですから、本来は胸の真ん中に痛みを感じます。
しかし中には、それを胃の痛みだと感じる人がいたり、背中の痛みとして感じる人もいます。
これは「放散痛(ほうさんつう)」と言って、実際に痛む心臓から離れた場所に痛みを感じることが、心筋梗塞ではあるのです。
それゆえに、病院を受診した時に「胃が痛い」と言われ胃の検査をしても異常がないということがあったりします。
それ以外にも、
・肩の痛み
・首の痛み
・歯の痛み
・右胸の痛み
・みぞおちの痛み
また他にも
・息苦しい
・冷や汗
などの症状が出る人もいます。
私の知人にも、心筋梗塞の経験者がいるのですが、その時今までにないほど冷や汗が出たと言っていました。
この冷や汗や息苦しさがある場合は、そのこともきちんと医師に告げることが大切です。
また、胸が痛んでも数十分したら痛みがなくなったからと言って、病院を受診しない人もいるのですが、それは心筋梗塞の前兆で、その後また激しい痛みが出る場合があります。
普段感じたことのない痛みがあった場合は、念のため病院を受診しましょう。
心筋梗塞の原因から予防法を知っておこう!
先ほどもあったように、若い人の心筋梗塞の原因には、生活習慣の乱れが大きく関わっています。
そこで、次のようなことに気をつけましょう。
・正しい生活習慣を身につける
(睡眠をしっかり取とる、食事を3食バランスよく摂る)
・適度な運動を行う
(週3回、1回に30分以上の運動でもOKです。体を動かす習慣を作りましょう)
・無理なダイエットはしない
(無理な食事制限などはせずに、長いスパンでのダイエットを心がける)
・禁煙
特に喫煙は注意です!
タバコに含まれるニコチンは、血管収縮、血液凝固、動脈硬化を招いてしまいます。
動脈硬化により、冠動脈が詰まりやすくなって、心筋梗塞を引き起こしてしまうので、そのリスクを減らすには禁煙が一番です。
まとめ
体はとても正直です。無理をすると、必ずそのひずみがどこかに表れます。
会社にお勤めの方は、定期的に健康診断を受けると思いますが、それはとても大切なことです。
ご家族で長らく健康診断を受けていない方がいたら、是非受けることを勧めてあげてくださいね。
そして、家族みんなで健康管理をしていきましょう!