先日、友達から「『話』と『話し』の違いってわかる?こないだ子供に聞かれて、答えに迷ったんだよね~」という話があったんです。←あ!ここでも早速出てきましたね(笑)
そう言われてみれば、私もすごく適当に使っていたな~と思って、改めてその違いについて調べてみました。
同じように迷われているあなたに、早速ご紹介いたします!
話と話しの違いは?
『話』と『話し』
この送り仮名のあるなしの違いは、その言葉が『名詞として使う』か、『動詞として使う』かの違いによって使い分けをします。
動詞として使う場合は、『話し』
名詞として使う場合は、『話』
と表記します。
でも、きっとこの説明だけだと、わかりづらいですよね。
さらに詳しく考えてみます。
話しは動詞
動詞とは、動作や存在を表す語です。
今回の「話」は動詞でいうと「話す」になります。
その「話す」という動詞、またその活用形には送り仮名をつけます。
活用形って覚えていますか?
私が学校で教わった時は、「未然」「連用」「連体」「終止」「命令」という風に覚えていました。
でも、それをまた説明するとなるとややこしくなるので、簡単にいうと、「さ・す・せ・そ(う)」が付く場合には送り仮名をつけると覚えるとわかりやすいです。
・話さない
・話すことにした
・話せばわかる
・話そうとした
など…ですね。
他にもある送り仮名をつける例
『話す』という動詞の後に付く複合語には、送り仮名をつけます。
・話し相手(話す+相手)
・話し声(話す+声)
・話し言葉(話す+言葉)
・話し中(話す+最中)
・話し合う(話す+合う)
など…がそれにあたります。
話は名詞
次に、名詞として使う場合です。
名詞とは、形や物体・物質など具体的な対象を表す語です。
名詞の例を挙げてみると…
・昔話(むかしばなし)
・世間話(せけんばなし)
・土産話(みやげばなし)
・作り話(つくりばなし)
・自慢話(じまんばなし)
などがあります。
このあたりは、話の内容自体を表す言葉なのでわかりやすいかと思います。
他にもある送り仮名をつけない例
「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」などの、格助詞の後に続く場合は送り仮名をつけません。
・話を聞く
・話をする
・話にならない
・話に乗る
・話がうまい
・話がある
・話で分かり合う
・話からずれる
・話の落ち
・話の腰を折る
・前の話へ戻る
などがあります。
さいごに…
このように改めて見てみると、日本語って難しいな~と感じました!
この「話と話し」以外にも、日本語には送り仮名を付ける、付けないという点で迷うケースが多々あります。
実はその内容は、文部科学省にて『送り仮名の付け方』という告示が出ているんです。
是非、こちらも参考にしてみてください。