子供がアデノウイルスに感染して出席停止と言われた。
アデノウイルスと言っても、その症状によって出席停止期間は変わってきます。
うちの子たちが、実際にアデノウイルスに感染した時、1人は2週間も休むことになりました。
その違いとは何か?また出席停止期間はどうやって決まっているのか?
感染力の強いアデノウイルスで休ませる時の注意点についてもお伝えします。
アデノウイルスの出席停止の違いは?
アデノウイルス感染症と一言にいっても、実は約50種類もの型があり、その型によって症状が異なってきます。
その中でも、よく耳にするのが
- 咽頭結膜熱(プール熱)
- 流行性角結膜炎(はやり目)
ではないでしょうか。
>>我が子の咽頭結膜熱体験談をこちらの記事に書いています
アデノウイルス子供の症状!熱は?幼稚園出席停止日数は?
他にも
- 肺炎
- 上気道炎(鼻炎、咽頭炎)
- 気管支炎
- 扁桃炎
- 腸炎
- 出血性膀胱炎
- 無菌性髄膜炎
などの症状を起こす型もあります。
この中で、学校保健安全法上の学校感染症に当てはまり、発症した場合に出席停止となるのが「咽頭結膜熱(プール熱)」と「流行性角結膜炎(はやり目)」の2つです。
つまり、アデノウイルスでもこの2つに当てはまらない場合は、基本的には熱が下がって元気があれば登園・登校しても大丈夫なのです。
よく「アデノウイルスなのに出席停止にならなかった」というケースは、このような違いがあるのです。
医師の診察と検査によって、アデノウイルスの結果はすぐに判明します。
アデノウイルスの出席停止期間は?
「咽頭結膜熱」と「流行性角結膜炎」では、出席停止などの措置に違いがあります。
咽頭結膜熱(プール熱)
咽頭結膜熱は、学校感染症のうち第2種に当てはまります。
インフルエンザや、おたふくかぜ、みずぼうそうなどと同じ第2種は、疾病により、出席停止期間が異なります。
咽頭結膜熱の場合、主な症状(発熱・咽頭炎・結膜炎など)がなくなった後、2日経過するまで出席停止となります。
流行性角結膜炎(はやり目)
流行性角結膜炎は、学校感染症のうち第3種に当てはまります。
流行性角結膜炎の場合、病状により学校医、その他の医師が感染の恐れはないと認めるまで出席停止となります。
どちらの場合も、許可書がいるケースや、医師から出席OKと言われたなら登園・登校しても良いケースなど、学校によって対応は様々です。
おそらく、医師の登園・登校許可書がいるところが多いと思います。
うちの子供たちの時も、保育園や幼稚園から登園許可書を病院で書いてもらうように言われました。
事前に学校に確認しておくと安心ですね。
アデノウイルスの過ごし方で気を付けること!
アデノウイルスは非常に強い感染力を持っています。
うちの子供たちが感染した時も、幼稚園で上の子がもらってきて、下の子にうつったというケースもありました。
おうちに長い間いることになるので、親御さんへ移る可能性もあります。
次のような点に気をつけて過ごすようにしましょう。
感染者への対応
- 症状が出ている間は無理はせず安静に
- 高熱による脱水症状が起こらないように、水分補給をしましょう
- のどの痛みが強い時や、食欲がない時はゼリーやアイスクリームなど、のど越しの良いものをあげましょう
二次感染予防
- 手洗い、うがい、マスクをしましょう
- 同じタオルなどを使用しない
- お風呂に入る場合は、最後に入るようにしましょう
- 感染者の使った食器や衣類は煮沸消毒するか、金属以外のものは次亜塩素酸ナトリウム(ハイター、ブリーチ、ミルトン等)で約2時間漬け置き消毒します。
【補足】
煮沸消毒をする際、アデノウイルスは、100ºCで5 秒間、56ºCでも5分間で失活します。
まとめ
アデノウイルスに感染した場合、抵抗力も落ちるので他の病気ももらいやすくなります。
我が家では、アデノウイルスと溶連菌のW攻撃を受けたこともありました。
熱があっても元気だから…と安易に外出することは控えましょう。
また大人がうつると、仕事などにも支障が出てきますので、お子さんからの二次感染には十分気をつけましょう。